晴姫(はるひ)、故郷に帰る

 なんというか閉塞感を脱しきれない仕事のループに疲れて、ふと連休をいただいて郷里に帰ってきました。

九州ふっこう割という割引というか補助金があって、なんと奥さん、一人15000円も旅費がバックされるんですってよ!

というわけで、お宿2泊付きで新幹線運賃片道くらいの費用で帰ることができました。

ちょうどこの日は、東京では11月では観測史上初めてという積雪があったようですが、この南国では風は冷たかったものの、こんな色鮮やかな世界が広がっていました。


1日目は、男モードで実家に寄って1泊して、

2日目からは市内の天然温泉付きビジネスホテルに宿泊。

そこって屋上に露天風呂があるんですよ。

私が温泉に真っ裸で入ってると、男性たちの視線が・・。

全身除毛済、色白で汝ホル入ってる人なんて珍しいのかな。

ふっ。と振り向くとみんなさっ。と下を向く。(苦笑


いたいけな男性たちをいじめてもいけないので、人のいない露天風呂のほうで体を伸ばしていました。

市電の走る音やカラスの声、選挙カー(市長選挙があるらしい)の声が聞こえるなんとも不思議な街中の露天風呂。

こんなお風呂もなかなか楽しいし、私は好きなのです。


3回くらい浸かったり出たりを繰り返してからお風呂を出ました。


そのあと、夜は暇だったので、晴姫さんに登場してもらいました。

一応1コーデだけ持参してたのです。コートはないけど暖かいショールを羽織って、持参のファー付きの布ブーツを履いて・・。

恐る恐る、この保守王国と呼ばれる最果ての地の繁華街へと歩き出したのでした。


もちろん晴姫さんにとって、この故郷の地を踏むのは初めてでした。
同窓生の女子に、東京での会合の時に、絶対にこの姿で帰ってこないで!
と怒られてもいたので、そんなにここの人の目はシビアなんだろうかと・・・。


でも歩き出して分かったけど、もう夜だったこともあり、なんかまるでふつーに女性として見られているようで、平日の19時ごろのサラリーマンたちの群れの中をなんの違和感も感じずに歩いていました。


どこに向かっていたかというと、繁華街の奥のほうに、学校時代の同窓生が居酒屋を出していて、そこに向かったのです。


お店のドアを開ける前に5分くらい悩みました。

怒られないかな、知ってる人がいて空気悪くしちゃわないかな、他のお客さんドン引きにならないかな・・・。

覚悟を決めてドアを開けました。

・・・。

・・・?(あれ気が付いてない)

同級生もしばらく晴姫の顔をみていましたが、私が久し振り。と声を出して初めて気が付いたようで、お帰りよく来たね~と言ってもらえてテレテレで席に着きました。

ほかのお客さんもそんな私たちをほほえましく見てくれてて、なんか居心地がよくってホッとしました。

以前来た時に、晴姫の写真を見せてたはずなのに、忘れてたの?ってお店の子に言ったら、今日来るとは思ってなかったし~。みたいな反応で、あははは・・って感じで。


そのあと、新しく来た女性二人連れのお客さんにたくさん話しかけてもらったり、
さらにそのあとに来た、そこの近所の飲み屋のママさんたちにもいたく気に入ってもらえて、焼酎をのめのめと何杯も飲ませてもらって、べろべろに酔っぱらって明け方近くによたよたしながら宿に帰りました。


次の日は、ひどい二日酔いの頭を押さえながら、宿のすぐ近くの叔父の家に男モードで顔出しに行って、いろいろお話を聞いてもらいました。
まだ晴姫のことは親族にはカムアウトできてないのですが、汝ホル摂ってることは言ってあって・・。胸もあるとかも。


そのあとの夜にまた、昨夜のお店に行きました。

もう一人の同窓生と会う約束をしてたんだけど、晴姫モードとは言ってなかったのでどうなることやら・・。と思ってたけど、本人がやって来て、ここにいるよって案内されて、最初はうぉっ!と驚いてたけど、お酒が入ってきたらなんかいつもより楽しそうな・・。

でも今回は残念なことに、そいつが次の日早いので・・と22時ころにはお開きになりました。


ね~、やっぱり晴姫モードのほうが人を幸せにできるんだよ。うんうん。

なんて思いながら今回の旅は終わったのでした。


帰りのヒコーキは1時間遅れだったけど、お詫びに魔法石じゃなくて1000円の空港内お食事券が配られてさすがフルサービスの航空会社と思ったけど、機内の与圧はJetStarあたりと変わらないみたいで足がむくむのよ・・・。


そんな旅でした。

the Days with Haruhi

晴姫とのエキサイティングな日々

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